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ピアス
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学校から悠くんが給食を戻したとの連絡があったので、
急ぎ足で学校に向かうと、申し訳なさそうに俯く悠くんの姿があった。
「ゆ~うくん、大丈夫か?」
「…うん。ごめん…なさい」
よく見ると、つぶらで大きな瞳は赤く腫れていて、泣いたことが伺える。
「謝らなくていいんだよ。ね?帰ろうか」
優しく頭をなで、手を差し伸べると、悠くんは俺にぎゅっと抱きついてきた。
手を繋ごうと思っただけで抱き上げようとは思って無かったんだけどね…
「今日は甘えん坊だな。何かあったのか?まぁいいや。帰ろうな」
昔に比べたら重くなった悠くんを抱き上げて、
空いているほうの手で荷物を持った。
重くなったとはいえ、まだ片手で持てるほど軽い悠斗。
身長も同年代の子に比べて低いし…
本当、心配。
車に着いたから降ろそうとすると、
俺の服を掴む手を強め、イヤイヤと首を振る。
「しばらくはこのままがいいのか?いいよ。このままで」
悠くんを抱いたままゆらゆらと揺らして、背中をさすってあげると、
あっという間に夢の中に入っていった。
寝顔はマジで天使。
俺を必要としてくれて、俺から離れようとしない悠くんは、
凄く可愛い。
俺のことを必要としてくれるから、俺は悠くんを可愛いと思える。
僕のことを必要としてくれるから、俺は悠くんを好きなんだ。
俺のことを必要としないなら、
俺を頼らないなら、
俺は…
嫌いになるかもしれない。
だから、ずっと可愛い悠くんでいろよ。な?
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