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保健室
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「おはよう…ございます」
職員室の
『職員会議中です。生徒厳禁』
そう書いてあるドアをコンコンと叩いてドアを開けると、
先生たちの視線が一気に俺に向いた。
驚いて変な声が出そうだったけど、必死に抑えて…
「今会議中ですけど…」
紙を見なさいとでも言いたげな目線を向けられながらも、俺は
「保健室に用が…」
と声を絞りだした。
「何の?」
若い先生の質問は止まらない。
怖かった。
怖いときの癖で胸に手をあてながら「体調が悪くて」と言うと、「あっそう」と言いながら保健室の鍵を手渡してくれた。
一緒に行く。とか言う気はないようだ。
別にそっちのほうがいいけど…
一応頭を下げて職員室を出ようとしたとき、
「えっ!!と…橘!!」
名前を呼ばれた。
振り向くと、職員室の中に立ちあがっている先生がいて、どんどん俺に近づいてきた。
一瞬怖かったけど、それが高橋先生だと分かると、
安堵感から、笑顔になってしまった。
「橘、もう大丈夫なのか?」
「全然平気。でも保健室使わせてよ」
俺より背の高い先生に向かって上目遣いをすると、
「俺も、一瞬に行ってやるよ」
って。
マジ!?
ラッキーじゃん。
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