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保健室
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「先生、返事は?」
先生の肩に指を乗せ、クリクリと動かしながらそう言うと、
先生の体がビクッと震えた。
「絶対引かない…?」
震える声でか細く言った声は、
先生の口から発せられたはずなのに、まるで別人のよう。
「うん」
「好きとか言っちゃだめ?」
自信なさげに言った先生の返事は、消えていきそうだったけど、
なんとか消える前に聞き取った。
でも、これは『肯定』と捉えていいものなのか…ね?
本当。
「先生、俺のこと好き?」
問いただすようにして言葉を並べれば、
「あぁ。好きだよ」
ってぶっきらぼうに言って…
俺のこと、好き…なの?
嘘じゃないよね?
同情じゃないよね?
『両想い』
ってことでいいんだ、よね?
でもなんで?
先生は他の人が好きなんじゃないの?
どうして?
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