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先生
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「別に…良いだろ!!」
橘が強がるのは、怖い証拠。
「だからさ、ここは僕と先生の場所なんだって…な?」
赤羽はそう言いながら、トンと橘を押した。
少しバランスを崩した橘は一瞬で瞳を恐怖の色にかえながら、勢いよくベッドから立ち上がった。
が、
そのまま地面に崩れ落ち、その場に座り込んでしまった。
「おい、橘?」
声をかけても、何の反応もない。
大丈夫か?
本当に…
「こんな所でうずくまってないでさ、帰るなら帰ったら?」
普段、『干渉しない』がモットーの俺も、
こいつの橘に対する言動には本当に腹がたった。
「お前、いい加減にしろよ!!」
もう何十年も出していない大声が出た。
「えっ…先生…?」
いきなりの俺の態度に驚いて目を見開いている
「橘、大丈夫か?どうした?」
やっぱり人の心配が最初だろ?
「ごめん…大丈…夫」
橘はそう呟いて、ふらふらと保健室を出て行った。
「先生…」
「なんだ。もう手当ては終わっただろ?」
俺は赤羽を冷たくあしらい、橘の後を追いかけた。
ーーー
「何であいつなんだよ。 ムカつく」
赤羽はそう呟いて、壁を力の限り叩いた。
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