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束縛 ※
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ー遥
あれから毎日毎日先生のメールしたのに、
一度も返事が返ってこない。
それは今日も。
なんで?
なんでだよ。
「兄貴、悠、行ってきます」
「やっぱり一人で行くのか?」
「うん。 体調ばっちりだし… じゃあね、悠」
悠の頭を撫でるとわの笑顔は眩しくて、
さっきのイライラが益々増幅する。
いいよね、
とわは愛されてて。
学校、好きなんでしょ?
こうして、残されたのは俺と悠。
無性に不安になって、俺は悠を部屋の連れて行くと、
ベッドに押し倒して無理やりキスをした。
「…はる兄…?」
「悠は俺のこと…嫌い?」
「ううん。 はる兄、大好きだよ」
俺のこと好き?
絶対?
嘘?
どっち?
「じゃあ何してもいい? 俺は悠のこと大好きだから」
「…何、するの?」
悠の顔が一気に曇り、身体が強張った。
そんな悠に、俺は「肩の力抜け」とかなんとかいって、悠のズボンを一気に降ろした。
「…っひゃ! 何?はる兄、何するの?」
「ん? 悠が俺のこと好きなのか確認するの。 好きなんでしょ?」
ふっとシニカルな笑みを浮かべた俺は、
さらに悠の下半身が露出するような格好と体制をさせて、もう一度キスをした。
キスをするたびに、ぶつかって音を出す2人だけのピアス。
でも、悠の小さな息子を見てるくらいじゃ、やっぱりそそられない。
「…や、はる兄、 みないでぇ、恥ずかし…」
「じゃあ気持ち良くさせてあげるよ」
何が“じゃあ”なのか分からないけど、
俺は悠の唇を深く塞ぎながら、自分のベルトも外し、素肌をさらけ出した。
やばい、そそられないとかいいながら俺のたってるし…
悠はびびって固まっちまってる。
まぁそうさせてるのは俺。
そう思うと無意識に頬が緩んだ。
「悠、好き。 俺のこと許して」
俺は悠に聞こえるか聞こえないかくらいの音量で呟き、
慣らすことすらしていない悠に自分のものを突き立てた。
「…っギャーーーーー!! はぁっ…っぁ、はる兄、痛い、痛い…、はる、にぃ 」
「そうか」
どっかネジが飛んでいってしまった俺には、弟の絶叫なんて聞こえない。
痛みなんて知らないし、
全部全部、俺の“不安”を“安心”に変えてくれるもの。
「…はる…にぃ、ゲホゲホっ…やっ…苦し…ぃ…やめて…はる兄…遥…さん」
悠の華奢な首に手をかけ、少し押すと、
イヤイヤと言いながらも締まりがよくなった。
「ふふっ、可愛い。悠の淫乱ちゃん」
悠の悲痛な叫びも、苦しそうな顔も、全部俺好み。
それでも、そんなこと知る由もない悠は、
“どんどん俺好みになってくれる”
でも流石に可哀想だから、前立腺を探そうと、悠の中で少し動いてあげた。
しかし、悠はかなり痛かったのか、
そのまま声にならない叫びを漏らして、意識を失ってしまった。
自分のものを悠の中から抜いて頬をペチペチと叩いてやっても、
起きる気配はなかった。
あーあ。
俺の口からでたのは、乾いたため息。
悠の涙を拭うと、そのまま悠を抱き上げて風呂場に連れて行く。
悠の“後ろ”からは、おびただしいほどの滴り落ちる、血。
血。血。
自分も全て脱ぎ、悠も全裸にさせると、
浮かび上がったのは、未だに消えない無数の傷痕だった。
それは俺にも悠にも…
「…ごめん、悠。 ごめん、悠くん… 俺は最低な兄貴だ」
俺はここで初めて、自分のしでかした事の重大さを理解した。
俺は、悠くんを…
大好きな弟を…
無理やり“犯した”?
母親と同じことを、俺が?
施設長と同じことを、俺が?
オレガ、ユウヲ、オカシタ。
「…っ嗚呼ーーーーーー!!」
シャワーの音でかき消しながら、俺は叫び続けた。
悠くんを抱いて、叫び続けた。
あぁ、俺は最低な兄だ。
もう、誰にも愛してもらえない。
最低な兄貴だ。
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