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悪夢と満月
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(今日も…悪い夢…見るのかな…)
六花は布団の中に潜り込みぎゅっと枕を抱きしめる
毎日悪夢にうなされてるけどその内容は全く思い出せない、でも眠るのが恐ろしくて眠気と格闘し続け深夜の2時を回った
今日はもう眠りたくないと思いながらも六花は抗えきれずに目を閉じる
ーーーー………
「友成おはよう、体調はどう?」
「………」
友成が登校時間に部屋から出ると待ち構えたようにクレインが廊下に立っていた
理由は聞かなくてもわかる、今晩が満月だからだ
前までなら教室で会って体調を聞かれるだけだったのにわざわざこうして待っていたのは友成に六花という想い人ができたせいだ
クレインは友成が六花を襲うことを懸念している
「今日は休んだら?悠も心配してたよ」
「悠が心配してるのは六花だろ、信用ねぇな」
「そりゃそうだよ、信用あると思ってたんだ?」
悪びれなくクレインに言われて友成は『だよな』と笑うしかない
友成は毎日のように六花に会いに行っては『今日も六花はこんなふうに可愛かった』と報告してくる
その報告の内容より友成のぞっこんぶりの方が気になって話の内容はほとんど入ってきていない、そろそろ慣れてきて相槌で流せるようになってきたけど今日は満月……友成の男としての欲情が強まる日だ
初めて会った日よりも六花への気持ちがたかまってる今2人を合わせるのは危ない
「今日は目離さないからな」
「………間違えてクレインとヤったら死にてぇ」
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