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「まっ、今日は大人しく寮でサボっててもらうよ、あの子を壇上に上がらせてマイクでも持たせたら大ごとになるのは目に見えてるからね」
割れんばかりの大声で『消え失せろ!!低俗な人間どもめっ!』と冷たく言い放つ光景が安易に浮かび、同感だと友成とイリアがクスクス笑う
クレインとしては全く笑えないけれど、紅茶を一杯飲んで作業に戻ろうとすればポケットにいれていた携帯が音を立てる
「悠?今日は生徒会でなく美化委員とし『クレイン助けてー!体育館の飾り付けが間に合いそうにないんだよっ、お願いしますー!』…お願いしなくても手くらい貸すよ、すぐ行くから待ってて」
電話の向こうの相手を落ち着かせるように優しい声色で言った後、クレインは携帯をしまいチラッとそばにいる2人を見る
話を聞いていた2人は自分たちに声がかかることを察して、友成は口に残っていたサンドイッチをコーヒーで流し込み、イリアは気だるげに体を起こしソファにかけていたカーディガンを羽織る
「仕事ふやしてごめんっ!さ、悠が困ってる、急ごうか!」
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