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「…3年の品川さん達島さん2年の田口くんに山本君…君達の処罰は後回し、君大丈夫?かわいそうに…怖かったね、もう大丈夫だよ」
クレインは跪いて寝転がったままのその子を抱き上げ乱れた服を直してあげる
泣いてすがって来てもおかしくないはずなのにその子は全く動じずにこてんと首を傾げて自分からはなれた4人を眺めた
「こんなに小柄な子を4人がかりで押さえつけて…すぐに風紀に連絡するから君達覚悟しておきなよ」
『風紀』という言葉を聞いて4人はさっと顔を青くする、あんな連中の元に渡されてたまるかと4人は弁解しはじめる
「ちがいます!その子はイリアちゃんの同族です!俺ら誘われて…」
そう言われてクレインは眉を寄せた後一言謝りその子の首元に顔を埋めて匂いを嗅ぐ、やわらかな薄茶色の髪が首をくすぐりくすぐったいのかその子はくすくすと身じろぎながら笑う
「…、…ちゃんと確認した、この子は人間だよ」
言い逃れにしてはひどい嘘だとクレインはその子の肩を抱き負担のかからないようにゆっくりと立ち上がる、せっかくの入学式だけどこの子には保健室で休んでもらおうと決め、1日目から嫌な思いをさせてしまったことを悔しく思う
「でもその子もその気だったし、合意の上なら問題ないと思います」
「なー全く抵抗してなかったし」
しつこく言い訳してくる4人にクレインはさすがに頭にきて仄かに瞳を赤く光らせながら睨みつければ、4人は怯えた声を漏らして…冷静になったクレインは目をそらし軽く舌打ちをする。
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