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「…まずは入学おめでとう、そしてわざわざ出向いてくれてありがとう、俺は生徒会長のクレイン…ってさっき挨拶したから知っててくれてるかな」
「はい、スピーチご立派でした、全種族みんな仲良く手を取り合って楽しい学校生活を過ごしましょう的な?兄貴が反吐を吐きそうな内容だったなーって…あ、俺は落合刻景です」
その名前を聞いてイリアと友成が反応し、どうしてここにあやめを呼ばないのかも納得した
「ふぅん、じゃあ在刻くんのおとーとくんなの?お兄ちゃんより少し背が高くて男らしい体つきだねー…おちんちんも立派?」
余計な一言にクレインが咳き込み、刻景は気にすることなく聞き流す
落合の家は人間至上主義の意識が強く純種と混種にひどく敵対している
何十年か前は落合家が主導権を握り別種を毛嫌いしてる人間をまとめ喧嘩をしたりしかけられたりしては多くの血を流してきた
刻景はその家の息子で…落合家の人間は三巴学園が創立されてからは必ずこの学園に入学して種族の関係性を見定める役目がある
「あーでも始めに言っとくけど俺…落合の人間にしては別種に寛大な考えなんで、悪ささえしなけりゃどうでもいいし…この学園の創立には裏があるとか探るのは全部兄貴に任せてるんで、面倒なことには関わらないようにしてるし…正直落合の人間だからってここに挨拶くるのも断りたかったし、俺は普通の学園生活をこいつらと過ごすのが目標なんで」
『兄貴とちがって』と最後にもう一度付け足すとクレインはホッとしたように力を抜き、悠はあははと声に出して笑う。
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