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寮
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三巴学園の寮は例外を除き原則として2人部屋だ
刻景は2人部屋の間取りでいいから3人で部屋を使えるように申請したけれどそれは却下され、3人で話し合った結果刻景と六花が同室で一琉はその隣の部屋で生活することになった
まず六花を他人とすまさせるわけにはいかなかった、もし相手が六花にたいし変な気を起こした場合相手がどんな大怪我を負わされるかわかったもんじゃない
そして刻景と一琉…刻景は一琉と六花を同室にしようとしたけれど、一琉の荷物はダンボール1つ分で十分な衣類しかなくて『これ寝るときだけ一琉を部屋に返せばいいんじゃね?』という答えに至りこの組み合わせになった
そして3人は今、一琉がくらす部屋のリビングに集まりその同室者である森田と顔を合わせていた
先の通り3人は荷物だけを寮に送りギリギリまで家で暮らしていたため森田は同室者の一琉と顔を合わせるのは今日が初めてだった
春休みの途中から寮で暮らしていた森田はダンボール1つしか荷物がないなんて変わり者と同室になってしまったんじゃと不安でたまらなかったけど今その不安はどこかへ飛んで行っている
同室者の一琉はどこか浮世離れしたふわふわした雰囲気を持っているけれど女の子のように可愛らしい美少年で、今日からこんな子と暮らせるなんて夢のようだと胸がドキドキとした
その友達の六花もまた違うタイプの可愛らしい子だったし、刻景は一見無愛想で話しかけづらそうだけど間違いなく1年の中でトップクラスのイケメンだ
最高の学校生活が始まると森田は踊り出したい気持ちでいっぱいだったが……
「一琉ー荷物解いてこい、六花は手伝ってきてやれ、すぐ終わるだろ」
「えー僕1人でできるけど?」
「いいから、ちゃっちゃとかたすぞ」
一琉の背を押して六花は一琉の部屋へ行く、なのでリビングでは森田と刻景が2人きりになり…
刻景とはお友達になりたいけれど今はまだ気安く声をかけられる勇気がなく、森田は『明日の準備しにいこー』とわざとらしく呟いてソファを降りようとしたけれどすぐそばに立っていた刻景に肩を掴まれ強制的に座り直される。
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