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「なっ、ななな何っ!?」
「………」
挙動不審な森田を刻景はじっと注視する
森田は月並みの容姿をし平均より少しふっくらとした体型のどこにでもいる少年だ
先ほど自己紹介で森田は人間で自分達とは別のクラス、別に聞いてはいないが恋人はできたことがなく一緒に入学した友人に誘われて空手部に入部すると教えてくれた
そして口に出さなかったもののその目が一琉と六花をいやらしく見比べてたことくらい刻景は気づいている
「一琉はここに寝る時にしか帰さない、それ以外は隣の俺たちの部屋で過ごさせる」
それを聞いた森田はがっかりと眉を下げる、あんな可愛らしい子と恋人になりたいなんて贅沢は言わないからせめて仲のいい親友ポジションぐらいにはなりたかったけど就寝時しかここに戻ってきてくれないならそれを獲得するにはかなり時間がかかってしまうだろう
「寝る時は部屋に鍵を掛けさせる、いいか、あいつに妙な気を起こすなよ…少しでも触ったら…そのこと後悔させてやるからな」
ぐぐぐと肩を掴む手に力が込められる、森田は額に汗を流しこくこくと深く頷いた
刻景の目を見ればその言葉が冗談じゃないのは伝わった、あんなに可愛い子とお近づきになれないのは残念だけど少しの時間でも同じ空間で過ごせるだけで幸せだ
「刻景ー荷解きおわったぞー一琉荷物少なすぎ、服もたいして枚数無い上に酷いセンスだし」
「あーこいつの服母さんが買ってくるからなー悪趣味なんだよ、じゃあ俺ら部屋行くから一琉は六花の荷解き手伝ってやれ、お前とは量が段違いだからな」
「んーまかせとき!」
一琉はなぜだか呆けている森田に愛想よく手を振って部屋を後にする。
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