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「んん…ねむい…まだ寝たい…刻景抱っこしてーよ」
「絶対無理、お前よだれ垂らしそうだし」
「ほら一琉、足あげて履き替えろ」
昇降口で人集りをつくるのは1年生3人組だ、今日は登校2日目で新入生歓迎会にもほとんど顔を出していない見目麗しい3人組が目立たないわけがなくすでに人気を集めている
今も下駄箱の前で話をしてる3人をみてまわりはそわそわとせわしない
「おっ、おはよう!」
「んーおはよー今日もいい天気やね」
興味を持って挨拶すれば一琉が笑顔で挨拶を返す、そして声をかけられるままにその人へ寄って行こうとするので刻景は朝から気を抜けない
昇降口から教室まで歩いて5分で着くはずなのに一琉がちょこちょことどこかへ歩くのでむしろ遠ざかって入ってるきもする
六花は長い溜息を吐いて2人の一メートル先を歩く
「なぁーもういっそ担いで連れてけば?はぐれる心配もな…ぅわぁっ!?」
顔を2人へ向けてよそ見をした直後にヌルっと足元が滑りバランスを崩す
すぐに体制を整えようとしたけど横から力強く抱きとめられる、男らしい腕に抱かれた六花が不快そうに顔をあげれば案の定友成が立っている
友成は破顔するとぎゅうっと六花の身体を向かい合う形で抱きしめた、そして身をかがめると六花の首元に顔を埋めすぅすぅと匂いをかぐ
「きもっ!さっさと離れろよ!…ってかなんだこれ水?ちょっとネバネバしてる」
六花は片足を上げて指先で濡れた靴に触れる
それはかすかに甘くベタついていて、廊下のど真ん中でジュースをこぼしたであろう誰かを恨んだ。
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