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「それイリアの体液だろ、あいつ三歩進めばセックスしてるようなやつだからその辺に痕跡あんだよ」
「………」
六花はジッと自分の濡れた指を見た後…友成のセーターでぐしぐしと拭った
俺様体質で面白くない事があれば他人に八つ当たりしたり気にくわない相手がいれば理不尽に喧嘩を売る友成が、六花が転ぶのを助けただけでなく愛おしそうに抱きしめる光景を見て誰もが目を丸くしている
なのにそんな失礼なことをしている六花に足を止めていた人達はサーっと顔を青くする
友成は…自分の服を汚す六花の手を掴むとそっと自分口元へ持っていき小さな手の甲にキスをした
「どうせならお前の体液で俺を汚せよ」
「そんなの分泌してたまるか!」
ガンッと思い切り脛を蹴り上げれば友成は短く呻き思わず六花の身体を離してしまう
ちなみに混種とはいえ人狼の血が流れる友成の体は人より丈夫なのだけど六花は折れても構わない勢いで蹴り上げているので普通に痛い
そんなやりとりをしていると後ろにいた2人もそばに寄ってきて刻景は呆れた目で友成を見ている
「なんだ、一時の感情じゃなかったのか…よかったな六花、良い男に好かれて」
冗談のつもりで言ってみれば思い切り睨まれたのできゅっと口を閉じる
「そうだ六花!俺はお前以外を嫁にすることは考えらんねぇ!俺のものになれ!後悔させねぇから!」
言い方は強引だがそっと王子様のごとく友成が六花に手を差し伸べれば、まわりからどよめきや悲鳴が聞こえてくる
六花は一琉の手を握ると足速にその場を去ろうとしたので友成は慌てて追おうとするけどすかさず刻景が腕を掴む
刻景は落合の人間として身体を鍛えているし高1にしては立派な体格をしてるけれど、友成がその気になれば簡単に振り払える…が、話をしたがってるのを察し大人しく掴まれたままになる。
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