アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
「その辺にしとけってーどーせあとでおれに片付けさせるくせに」
「ねぇ!僕って可愛いよね!?」
そう聞かれて田所は言葉に迷う
『可愛くない』なんて口が裂けても言えない、お世辞を言わなくても実は可愛いけれどとりあえず鬼のような形相を見せつけられて素直に頷けない
1年の春に可愛い子と同室になれたとまわりに自慢した自分が今の状況をみたらどう思うだろうか……
「…可愛いんじゃね?1年の時よく告られてたじゃん」
そう『1年生』の時は…
けれど2年になり告白される回数はがくんと減った、たまに告白されたとしてもイリアや悠あたりと付き合えない妥協枠としてで…ハラワタが何度煮えくり返ったかわからない
「今は!?何番目に可愛い!?」
「また言いにくいことを…さぁ…8番くらいじゃね?」
適当に言ってベッドに腰かければ順位が気に食わなかったのか思い切り小説を肩にぶつけられた、しかも角がぶつかったので普通に痛くて悶絶した
けれど謝りもせず追い討ちをかけるようにやってきた実にがくがくと胸ぐらを掴んで揺らされる
「っざけんな!1位誰だよ!イリアか!?中園イリアか!どうせお前もあいつとセックスしたんだろっ!」
「したよ!!2回しかしたことねーけど!さいこうだったわ!」
けれど体を重ねたから1位にしたわけではない、イリアはいつも笑顔で無邪気で…こんな理不尽に怒り狂ったりしない
「正直1位から4位は同位だよなーイリアちゃん悠ちゃん六花ちゃん一琉ちゃん…どの子も可愛いから順位なんかつけらんねーんだよ!1年の子は話したことないけぶっ!」
ガッと小説で顔を叩かれて何をするんだと睨みつければさらなる迫力で睨み返されたので口を閉じる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
52 / 1090