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何故そう心を荒ぶらせたのか…今自分が言った中に『上林六花』がいたからだと気付いた
上林六花は今年この学園に入学して早々に今まで特定の相手を決めず美少年達を侍らせて遊んできた友成のハートを深く深く射止めて…つまり友成が実を捨てることになった原因だ
田所もあの友成が追い回してるなんてどれだけの大物が入学してきたのか興味を持ってクラスまで覗きに行ったことがある
そして納得した、実のように自分をかざり計算しなくても六花は比べるもなく実よりもずっと可愛かった
口を開けて爆笑する姿も、友成に抱きつかれて鬱陶しいと眉を寄せる顔も、眠たいと片手で口を隠し欠伸をする仕草も…どのシーンをカットして見ても可愛かった、昼食を食べてご機嫌な姿はとくにキラキラとしていた
友成がつきまとってる手前みんなアピールするのを遠慮してるけれど六花とお近づきになりたいのは田所を含め大勢いるはずだ
「山下くんが囲ってたのって実だけじゃないだろ?他の奴らどう思ってんの?」
「怒ってるに決まってるでしょ!」
というのは嘘だ、殆どが『あの子相手じゃ…』『あの友成様があそこまで夢中になるなんて…』と引き下がっていった
けれど実はまだ諦めきれない、満月の晩…一人ぼっちベッドの上で待ちぼうけを食らわされた悔しさはそう簡単に忘れられない。
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