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「もう寒くないか?」
「うん、ありがとね刻景ー、六花も…そんな顔しんの、僕水かかったくらいでどうにかなるほどやわちゃうし」
あの時自分が一琉を巻き込まなかったらと珍しくしょげていると一琉はそう気遣って微笑んでくれた
そしてさっきの騒ぎを見ていたクラスメイトは次々と3人のそばに寄ってきて一琉が寒くないようにとカバンに押し込んでいた未使用のカイロやあったかい缶ジュースを差し出してくれる
「わーくれるん?ありがとねーあったかいー!」
その笑顔の方があったかいとクラスメイト達がポーッと顔を赤らめていると勢いよく教室のドアが開き『六花!』と大声で呼びながら友成が入ってきた
うんざりとした顔で立っている六花を見つけ手を伸ばせば流れるように手を捻られてしまう
「いって!……、…さっきの騒ぎのこと聞いた、怒ってるよな俺のこと」
友成は痛む右手首を撫でながらも縋るようにみてくるので、六花は気持ち悪いと目をそらしながらも腰に手を当てて…
「なんで俺があんたに怒るんだよ」
というか正直いつでも友成には腹を立ててるので今さらしおらしく謝られたところで何時の何の謝罪だと言いたい
むしろ会いに来なくなることが謝罪になるんじゃないか?と言い返したいところだけど今日は反省してるようなので心にしまっておく
「実が喧嘩売ったって…六花と会う前にちょっと遊んでた奴なんだよ、あいつとはもう何の関係もねーけど理由は俺にあるだろ?」
「くだらない…あいつが勝手にやったことだろうから別に先輩には怒ってないし、実っていうの?あのバカにはもう腹が立って仕方ないけど…だから謝られても意味ない」
六花は絶対自分を責めると思い込んでいた友成は予想外の反応に目を見開く
今回の件でもう六花には完全に嫌われると思い込み話を聞いてすぐ走ってきたけどひとまず回避できたとホッと息を吐く。
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