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4限目が始まってすぐ一琉はぞくりと悪寒を感じ体を震わせる、そして持っていたペンをおろし両手で鼻と口を覆う
「っくち…ん、ごほっ…」
静まった教室にそれは無駄に響いてしまい前にいた六花が振り返り右隣の席の刻景も…ついでにクラスメイト達も注目してくるのでみんなこれくらいで大袈裟だと一琉は顔をうつむかせてごしごしと鼻をこする
生徒全員が一斉にしてボードから目をそらしたので教師も手を止めて心配そうに一琉を見た
「星川君、体調が優れないですか?」
大丈夫、と言い返そうとしたけどまたくしゃみが出てしまいかわりに刻景が手を上げて返事をする
「こいつ風邪気味っぽいんで1時間休ませます」
「えー大袈裟すぎん?「保健室いってこいよ」六花までー?もー2人とも自分が体調悪い時は休まんくせに」
2人に言われたら仕方ないけど休まざるを得ない、断っても刻景に抱えられて保健室へ連れていかれそうなのでそんな迷惑をかけるくらいなら1人で行ったほうがマシだ
するとすかさず保健委員のクラスメイトが一緒に行こうとしたけれどそうはさせまいと刻景が立ち上がり一琉の手を引いて保健室へ連れて行く
「星川一琉君ね…はいこれ体温測って、体だるい?寒い?」
一琉は保険医から体温計を預かるとボタンを開けて服の隙間から滑り込ませる
今は軽く咳とくしゃみが出て寒いくらいで一時の症状かもしれないのにと一琉はつまらなそうに唇を尖らせて体温計がなるのを大人しく待つ
「1時間ここで休ませて、悪化するようなら寮に連れて帰る…先生、こいつから目を離さないようにしてください、大人しくしてても危なっかしいやつなんで……じゃあな一琉、授業おわったら六花と様子見にくる」
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