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言い返そうとする一琉の頭を乱暴に撫でたあと刻景はすぐに保健室をあとにした
そのタイミングで体温計がなり表示を見るとわかっていたが平熱だ、それを保健医に渡し一琉は刻景に言えなかった分の愚痴を保健医に向ける
「熱なんてないよー少し寒くてくしゃみと咳出るくらいやし、2人とも大袈裟やって…先生も思わん?僕全然頭良くないから授業休みたくなかったし、もし2人が僕を早退させよーとしたら味方なってくれる?」
「ははっ、確かに心配性だねー…でも風邪は初期症状のうちに直すに越したことはないよ」
それに刻景が過保護になる理由は一琉を見て納得がいく
色んな種族が入り混じってるこの場所で一琉のように小柄で可愛らしい人間はいい獲物だ、まだ人間と別種が仲違いしている頃そういう事件が多発していたのも確かで…
そんな一琉が体調を崩して抵抗する力が弱まってることをいい事に悪戯する輩は少なからずこの学園にもいる
「お友達は君の体を気づかってくれてるんだよ、さ、気づかいを無下にするのはよくないね、左側のベッドが空いてるから休んでおいで」
言われて見れば左側のカーテンレールは空いていて右側は閉まっている
ということは今体調が悪い人がいるというわけで一琉は口を片手でおさえると頷いて静かにベッドへいきカーテンを閉める
眠くもないのに1時間も大人しくしてるなんてつまらないけど、保健医の言った通り2人の気持ち無駄にしてはいけないし保健医と話をして隣の人に迷惑をかけるわけにもいかない
だから大人しくしていようと目を閉じた……けれど慌ただしく保健室のドアが開いて何事だと目を開ける。
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