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「だっ、からなんだよっ!自分が身内だから風紀委員長がお前のいう通りに動くっていうのか!?身内のために判断変えるような人じゃないだろ!あの人は!」
落合在刻が気を許した顔を校内で見た人はいない
彼はいつだって切れ長の目を不機嫌そうに細め周りを冷たく見下し、別種相手となるとその唇からは心を刺すような言葉しか出てこない
それは側で聞いてる人間も耳を塞ぎたくなるほどで、かといって人間相手に優しいのかと言われればそうでもなく一定の距離より内に近づける者はいないと言われている
「そうだな、兄貴は俺を甘やかすほど優しくない…俺どっちかと言えば適当にあしらわれてるしな、ほら俺って兄貴より体格いいだろ?可愛げないんだろうな」
けど、と刻景は言葉を続ける
「六花と…特に一琉のことは実の弟以上に可愛がっててな、もし一琉に手出したあんたを突き出せばどうなるか保証できねーんだよ」
それを聞いた小浜はサーっと顔を青くしていく
入学式の時に一琉に悪戯をした男達は運が良かった
クレインが風紀委員の1人に『新入生が悪戯されていた』と伝えたため委員長である在刻は襲われた生徒が一琉だと知らず適当な処理をしていた
のちのちクレインに詳しく状況を聞けばその男達は一琉の身体に軽く触れただけだったので刻景はことを荒立てなかったけど、小浜には痛い目にあってもらわないと割に合わない
「いいか、一琉が手を出されても抵抗しないこと…誰にも言うな」
「っ、いわないっ!…何もいわない!…約束する…風紀委員長には言わないでくれ!頼む!許してくれっ」
それだけで許してもらえるほど軽いことをしたわけじゃないだろうと刻景は悔しさに眉を寄せた。
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