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いっぱい食べる六花も好き
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土曜日、一琉と六花と刻景は外出届をだして街まで遊びにきていた
買い物好きの六花は一琉の手を引いてあっちこっちに引っ張っていき、荷物持ちの刻景の両手はすでに六花の荷物で塞がっている
すでに日も落ちかけてきて歩き回ったこともあり刻景のお腹はぐーっと音を立てていた
「なっ!次はカーテン見に行っていい!?元々のやつ地味じゃん!?ちゃんと採寸もしてるし!」
まだ買うつもりかと刻景はげんなりする、一琉だってお腹が空いてるはずなのににこりと笑って『いーよ』と頷く
「おい六花、おまえ金遣い荒すぎ、何処から出てんだよその金!とっくに小遣い分超えてるだろ」
「入学祝いっての親戚連中にもらった!もうほとんどないけど」
そりゃそうだろうと自分の手を塞ぐ荷物をみる
六花はストレスがたまると買い物をして発散する、原因はこないだの保健室での一件なのは聞かなくてもわかるけどもともと買い物好きなのもあいまってその散財ぷりは激しさを増してるようだ
お小遣いをもらえばその日に使い果たすような六花なので、六花の両親は寮に入りお金の大切さと使い道を正してくれるよう願っていたけど到底無理に思える
「一琉は欲しいものないのか?必要な物とか」
「ないよーノートとか買うんやったら購買いくしー 、さっき刻景がゲームセンターでとってくれたぬいぐるみで十分!」
言って一琉は左手に持っている袋を上げた
その中には手のひらサイズの熊のぬいぐるみが入っている、一琉の部屋は寝るだけに使うにしても殺風景だから六花が刻景にとるよう指示したのだ
たった1つのぬいぐるみで満足するなんて一琉は安上がりだと六花は次の店に入ろうとしたけど『ぐぅ』と一琉のお腹が鳴ったのを聞いて動きを止める
「お腹空いてんの?よし、カーテンはまたでいいし夕飯行こうか」
「お前、さっきから俺のは聞こえないふりしてたくせに」
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