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まだまだ、これから
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六花は1人の男子生徒に呼び出されて校舎裏にいた
体育の授業のあとで喉が渇いて自販機に1人で寄っていたら声をかけられてここまで付いてきた、明らかに告白されるのは読めていてまわりに人がいる中で告白されるのはめんどくさかったので大人しく従った
六花を呼び出した男は平均的な身長はあるが体が細く不健康な肌色をしている、適当に伸ばされた髪は傷んではねていて…文化祭でお化け屋敷のお化け役でもしたらはまり役だろうなと六花は思っている
とにかくこの男相手なら襲いかかられても捻りあげる自信はある
2メートルほどはなれた距離に立っている六花を男はじっとみつめていて…
「俺…1年の黒岩…上林くんのこと好きです、山下さんのってわかってるけど諦められない、付き合って」
「誰が誰のものだ」
友成が付きまとうおかげでみんな六花を可愛いと見惚れるものの手を出そうとしない、こうやって告白されるのは入学してから初めてだ
断る面倒が省かれるのは嬉しいけど友成と付き合ってると誤解されるというのはそれがプラスにならないほど苦痛だ
友成とつきあったということは手の早い友成に六花はもう処女を奪われているとまわりは勝手な妄想を広げるので気持ち悪い
「とりあえず俺が誰とつきあってるかは置いておくとして、あんたとは付き合わない…まず俺は陰気なやつタイプじゃないし、どう頑張られても好きになれる要素なさそうだから諦めてくれよ、鬱陶しいのはもう勘弁」
付きまとってくるのは友成1人で手一杯だと六花はしっしっと手を払い教室に戻ろうとする
六花は告白の断り方が雑でいつか逆上されるぞと刻景に心配されたことがある、実際に何度か殴りかかってきたり襲いかかってきたりはあるけどみんな六花より弱かったので無事ですんでいた
「………ふったこと……、…後悔するぞ」
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