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「六花!無事か!?」
後ろを見れば友成が立っていて六花はゲッと顔をひきつらせる
実は悪い予感がした刻景は万が一のことを考えて友成に連絡を入れていた
六花はいつも友成を邪険に扱ってるけどやはり生徒会役員ということで周りに与える威圧感はあり、うざったいくらい刻景の邪魔をしてきた男達もぴたりと動きを止める
友成に殴られて床に倒れてる男を見た周りはやっとまずい状況だと理解したのか小声で言い訳をし出すものや中には薄暗さを利用して逃げ出そうとしてる者もいる
けれどドアの前で立つ人物を見て『ひっ』と叫び尻餅をつく、そこに立っていたクレインは中の状況を見て酷く憂いた
「イリア…」
暗い室内で仄かに瞳を赤く灯すクレインから誰もが目を離せない、その目は恐ろしい程に冷えていて六花もぞくりと背筋を冷やす
クレインが右手を前に出しスッと横に払うとパタパタと男達が倒れていきすぅすぅと寝息をたてはじめる
刻景は瞳を元に戻し俯いてるクレインを一瞥したあとすぐに一琉の元へ駆け寄り、一琉の上にのしかかり眠っている男達をどけて名前を呼ぶ
一琉の声が途中から途切れて不安に思っていたらどうやらショックが大きくて気絶してしまったようだ
男達は誰が一琉に手を出すかでもめたらしく幸いにも服が乱れてる程度で済んでいて刻景は悔しそうにその乱れを直していく、六花も友成にかまってる場合じゃなくて刻景の隣に座り一琉の手を掴む
「よかった…一琉無事だ…なんで気失ってんの?怖かったから?頭打った?起こす?」
「多分…あいつ助けられなかったってショックでも受けたんだろ、大人数に襲われたくらいで今更動揺する事もないだろうしな…」
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