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「間に合ったか?起こすのは可哀想だろ、生徒会室まで運ぶかー仮眠室で休ませればいい」
友成は軽々と一琉をお姫様抱っこしたので六花は舌打ちをして出遅れた刻景の足をガンっと踏みつける
本当は自分が一琉を運びたいけどそれは体格的にきつい、だからそういう役まわりは刻景に譲ってきたのに友成に一琉を預けるほど六花は心を許した覚えはない
「…六花…俺が抱き上げたいのはお前なんだぞ、行き先はもちろんベッドの上だ…エロい意味でな」
「羨んでるんじゃないんだよ!あんたどさくさに紛れて一琉の尻触るなよっ!…刻景はあっさり一琉渡すなよっ」
「別に渡したわけじゃ…」
パンッとかわいた音がして3人がそちらへ振り向けば厳しい顔をしたクレインと片頬をおさえて呆然としてるイリアがいた
クレインがイリアに手をあげるところを見るのは友成でも初めてで『ほー』っと声をもらす
「クレイン……なんで叩いたの?邪魔しないでよ!みんな起こしてよっ!」
「服着な、話なら生徒会室でゆっくり聞かせてもらうから」
なぜ叩かれたか理由を聞かないと納得いかないけど、友成の腕の中でぐったりとしてる一琉を見たイリアはしぶしぶ散らばってる服を集めて身につけた
生徒会室には重い空気が流れていた
頰を赤く腫らしたイリアは今更涙が出てきてぐしぐしと目をこすっているし、その隣ではクレインが難しい顔をしていてイリアを気遣う様子はない
その2人の向かいに座ってる刻景と六花はさっきまでイリアに対して許せない気持ちでいっぱいだったけど、自分達が怒鳴るより先にクレインが手を挙げたので完全に怒るタイミングを見失ってしまった。
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