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「!…記憶いじれるのか?」
2人は反対するかと思いきや食いついてきてクレインは意外な反応に驚きながらも刻景の問いに一度頷く
刻景も六花も一琉の記憶をいじるのに賛成してるようで、それならば早いうちに済ませてあげようと立ち上がれば六花に呼び止められる
「それって…たとえば何年も前の記憶とかでも消せるのか?「六花…」……だって…」
刻景は六花をたしなめるように名前を呼ぶ…クレインはどうして六花がそんなことを聞いてきたのか気になったけど
、単に興味本位なわけでもなさそうなので訳は聞かずともちゃんと答えることにした
「出来るか出来ないか…なら、できるよ…けどこれは俺の能力の1つであって細かく操作ができないんだ、たとえば10年前にすごく嫌な経験をしてその記憶を消してと言われても『その部分』だけを消すことができなくてね…だから10年の間全ての記憶が一緒に消えてしまうんだ……あまり役に立ちそうになくて申し訳ないね…俺たちはそれに特化した力を持ってる訳じゃないから…」
それを聞いた六花は少し考えた後…難しい顔をして俯いた、何を消したかったのか気にならないわけでもなかったけどまだよく知りもしないうちに踏み込みすぎるのは良くないとクレインは判断する
「じゃあ行ってくるよ…記憶を消しても悪い影響はないから心配しないで」
仮眠室へ行くとまだ一琉はすやすやと眠っていて、クレインはベッドに腰掛けるとそっと柔らかな頰に触れた
起こすのは可哀想だけど記憶を消す時間がのびるほうがもっと可哀想だからだ
一琉はもぞっと体を動かすとぐしぐしと目をこする
「ん……、……会長?」
「えっ、うん…、よく分かったね」
目を開けて確かめる前にそう言われてクレインはびっくりして手を引っ込めたけど一琉が体を起こしたそうにしたので手伝ってあげる
ぱっちりと薄藤色の目をあけると隣にいる驚いた顔のクレインを見て一琉はニッコリと微笑んだ。
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