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俺は望んでなんていない。
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ふざけんな。
もしも神様がいるんだとしたらそう言ってやりたい。
俺は笹川卓真(ささかわ たくま)。
高校生2年になりたての男児。
ちなみにまぁ多分不細工ってもんじゃない。平凡顔なのかと言われたらそういうのでもない。
知人が言うには取っ付きにくく無愛想なのが勿体ないがイケメンだとか……。ひとことふたこと多いだろ。
でも……そんな俺は他人より苦労していると思う。
いきなりだけど、俺はいつも嫌われ者になってしまうなんてくだらないある意味な才能を持ってしまっている。
いや、家庭環境が最悪でーとか、そういうのでは決して断じてないのだが。
どういう訳か身内以外で上手くやれないのだ。
たとえば……それは俺が中学三年になり受験を前にした頃だった。
「なぁ、お前三森泣かしたんだって?」
「はぁ??」
いつも仲が良かった友人からある日突然そんなことを聞かれた。
友人の名前は中山 史郎。
サッカー部のエースで爽やかイケメンだった。
そんな中山と俺は中学1年からずっとつるんでいた。
馬鹿やったり、色々したし1番仲の良い友人で唯一無二の親友だと、
…俺はそう思っていた。
この時までは
「だから、隣の組のやつがな言ってたんだよ。おめーが泣かしたんだって」
「はぁぁ??」
んだよそれ!?全く身に覚えがなかったため俺はしっかりと否定した。
それに三森って誰だっけとか焦りながらも知らず知らずに泣かしてたんなら俺は謝らなくちゃならないので思い出そうと記憶を辿るが、だめだわっかんなぇ。
意味が伝達しきれていないし、何よりなんでよりにもよって俺が泣かすんだよ!?
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