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お人好しな教師。
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何でだろうな。
たまに心ここに在らずのように空をぼーっと見つめては悲しそうに伏せる瞳。
何でだろうな。
どうしようもなく気になってしまう。
白い肌に触り心地の良さそうな真っ黒な髪。
いつからか、俺はそいつを目で追ってしまっていた。
情けないなと自分を笑う。
なんで生徒相手にって。
平和主義な俺はいつだって差別なく接してきた。
みんなが笑ったり、楽しそうにしているのが自分も楽しくて仕方なくなってくるから。
でも、そいつは誰にも決して深いとこまで入れない。
最初は本当に教師として。
そのつもりでいたはずだった。
なのにどんどん気になって気になってほっとけなくってただの生徒に深入りだなんて今どきの教師がする事じゃないと分かっていても目を離せない。
この想いがもし恋だとしたら、おかしな話しだ。
相手は立派な男子高生。
せめて女子だろなんて思うがそいつが女子だったとしても俺は気にすると思う。
もちろん、それはただの教師としてじゃなく。
1度認識してしまったこの想いはもう後戻りなんて出来やしない。
なら、もう戻る必要なんてない。
そっと俺は1人微笑む。
深入り上等。
さぁてと!
じゃ、まずは距離を縮めるとこからか。
俺はいつも以上ににこにことして教え子2人が話している所へと足を運んで行った。
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