アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
入れ替わる~腐二次創作弱虫ペダルT2、手嶋目線
-
雨が続く。
ただでさえ癖の強い髪が一段ともつれる。
一は直毛でうらやましい。
あんな髪質に生まれたかった。
窓外は二年が体育だ。
雨、さっきやんだばかりなのに、運動場荒れるぞ、あ、杉元。
さらさらのねこ毛。
小野田もそうだよなー、と窓外見ながら歩ってて、激しくぶつかった…一と。
はっとする。
視界に俺がいる。
俺もはっとした顔で、俺を見ている。
瞳に写る自分は一(はじめ)。
間違いない。
アレだ。
入れ替わりだーーーーっ!
お袋が夜勤の我が家で、一と相談する。
相談する前に、抱いてしまう。
俺の躯をやっちまうわけで、もちろん今することじゃない。
けど、ブツが制御しきれずに、貪る。
自分を。
ばか!
十分貪られ尽くしたあとで怒る俺、の一。
どうする。
互いに強くぶつかり合ってみるか。
痛い。
それだけだ。
とりあえず二、三日はこのままでいるしかない。
俺は青八木家へ帰った。
青八木の母さんがピアノを弾いてる。
葦木場がたまに弾いていた曲。
ショパンかな。
別れの曲?
振り向いた青八木母さんが驚く。
はーちゃんショパンわかるの。
ぼろが出る前に退散。
でも青八木、お袋さんにはーちゃんて呼ばれてんのかよ。
俺といるときは“一さん”じゃないか。
ちょっと笑。
めし風呂、寝ようとしたら、ムラッと。
だって大好きな一の中にいるんだぜ。
触れたいよ。
全身くまなく撫で回してたら、それが反応してしまった。
さっき出したばっかじゃん。
止めよ、止め、あ、やまらない…
二発抜いた。
朝。
手櫛できれいにまとまる髪に満足しながら登校。
コラテックは少し癖がある。
よくこれであのタイム出せるな。
遅刻ぎりぎりに、門をくぐってる姿を見た。
髪の毛を全部キャップにつっこんでいた。
純太の苦労わかった。
泣きながら言われて良心が咎める。
とりあえず後輩等を練習させなければ。
でも今の俺でイキリを指導できるのか?
今日は代わったげますよー、“手嶋さん”。
関西イントネで話しかけてきたのは鳴子だった。
な、何でそう思う。
登校見てました。
およそスプリンターの走りやなかったですから。
“手嶋さん”の登りもみました。
まるでなっちゃない。
今泉も囁く。
僕ら入れ替わったことあるんで、苦労はわかります。
持つべきものはよき後輩だ。
一週間くらい入れ替わりは続いてて、ある午後突然俺たちは元に戻った。
何の衝撃もなく。
不意に。
一は何とかキャップなしに登校できるようになっていた。
本来の自分に慣れるのに、三日かかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 99