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狼~腐二次創作弱虫ペダル古賀目線
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勝てなかった。
凡人手嶋。
成長。
青八木の成長に、負けまいと、ひたむきに、一心不乱にか。
俺は復旧で手一杯だった。
いや。
復旧するだけで、手嶋なんか抜き去れるとうぬぼれていた。
一緒に走れば青八木も、俺を、愛するようになる…………
自惚れは打ち砕かれた。
夜半。
青八木が来た。
黙って、俺の布団に潜り込んできた。
手嶋を負かさなかった礼か?
バカにするなと、
追い出せなくて
ただ抱き人形のように抱いて寝た。
金の髪。
スレンダーな体型。
凜として、寡黙で、どこまでも美しい…
思ったより深く寝た。
そんな俺よりもっと深く寝(いね)ている青八木の、信頼が、一カ所ツキンと痛い。
しょうのないやつだなあ。
俺はほんとは狼なんだぞ。
そう思いながらそのまぶたに、一つ、触れるキスだけして。
俺はその朝、完全に、己の思慕に別れを告げた。
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