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愛娘~腐二次創作弱虫ペダル。葦父と愛音
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練習室にいたら愛音が来た。
横にきたのでずれると、座ってすぐ僕にしなだれてきた。
「口笛吹きと犬ー」
「アーサー・プライヤーの?」
「他の人も出してる?」
噛みつくんだ。
はいはい仰せのままに。
軽快な曲をひとしきり弾いてると、愛音の心がほぐれていくのが感じられる。
弾きながら、問う。
「正塔?」
「わかるん?」
「きみがそーゆ一顔のときは、正塔となんかうまくないとき」
「んー…まずいわけじゃーないんだけどねー」
幼なじみってずーっと幼なじみなのかなー
そのつぶやきの意味は僕にはとてもわかった。
「いちばんの友だちでいることを捨てたらどうなるかってやつですね?」
「わかるの?」
「わかりますよ。僕片思い実らなかった人ですから」
パパン…
「じゃあどうすればいいのさ」
「一心に想うんですよ。かなうかなわないではなく、心のままに」
「だって…かなわないのに一心なんて損じゃん」
「損だったらしないですか?」
ん…
「パパンは何のみかえりもなく結生(ゆふ)のパパンを愛し続けちゃいましたよ?」
…
「それはそんなに損なことでしたかね…?」
真顔で、娘は考えている。
答えはない。
でも考える。
恋に答えはなくて、
でも考えて考えて、
一歩ずつおとなになっていくのだろう。
愛してるよ。
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