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確信犯4~二次創作弱虫ペダル小野田目線
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歌のリズムに乗せて田所さんを連れ戻したこと、力尽きそうなところを今泉…今泉君に引き戻されたことが、僕の中のこだわりを吹っ切らせた。
僕はもう小野田坂道でいいと思った。
過去は過去。
仇討ちは無意味なことなんだ。
二日目の夜。
薬の買い出しに行く途中で、京都伏見のエースの人と一緒になった。
小野田坂道ならきっと言うと思って聞いてみた。
御堂筋君て、ザク、ザク、ってよく言ってるけど、
アニメ好きなのー?
かなり個性的なキャラクターと見える御堂筋翔君が、黙って僕を見ている。
キャラ違いか、人嫌いか。
外したのは間違いない…
三日目。
主将さんの突然の故障。
走り抜いて走り抜いての鳴子君のリタイヤ。
涙出るようなシーンがいっぱいあった。
巻島さんは東堂さんを牽制するのが手一杯。
そしてあの、翼天使が…
終わった。
表彰台で叫ぶつもりだったことを、僕は言わなかった。
優勝の興奮が一段落したのは夜半で、僕は全員の前で言った。
お話があります。
僕は小野田坂道ではありません。
小野田坂道君に買われて、大事にされていたフィギュアです。
中学二年の夏、アキバの帰りに高校生に絡まれて、僕は粉々にされました。
一度は許してもらえかけてほっとさせておいてからの踏みつぶしでした。
一時の今泉君みたいな目をした人でした。
小野田君は激しいショックを受けてしまって心が死んでしまいました。
僕はからだを失ってしまっていたから、とりあえず小野田君の中に入って、小野田君をうちに連れて帰った。
僕はそれ以来、小野田坂道できたのです。
小野田君はほんとにアニメが好きで、フィギュアとかもものすごく大事にしてくれてた。
僕らフィギュアはその恩返しをいつかしたいと思ってた。
仇討ちじゃない。
恩返しがしたかったんだよ。
でもできることはもう仇討ちしかなくて、僕はそいつの校章の学校を目指したんだ。
もちろん学年差あるから、小野田君が入ったときにはその人は卒業してる。
でも、なんかのかたちで一言言ってやりたかった。
何でも良かったんだ。
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