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二人の勉強会
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「お、終わった…」
まさか今日中に終わるとは思ってなかった。
そのぶん大変だったけど…
ちょっとうとうとしてたからって
目覚めのキスをおみまいされるし
しかも何故かそのあとの優は
ちょっとスパルタ入ってた…!
(分かりやすいのは変わらない)
「優、今日は課題
教えてくれてありがとな。
…それと、うとうとしてすみませんでした」
ぺこりと頭を下げると撫でられる。
「荘も頑張ったしな。
確かにあれはいただけないが…」
「やっぱり俺なんかしたのか!?」
焦って顔を上げると、
優が呆れたようにため息をつく。
「なんもなきゃ寝かかってる奴に
キスなんかしないだろ」
「あ…」
思い出してしまった。
真っ赤になってうつむく俺に
仕方ないなーとでも言いたげに
優が笑っている。
「あんなに煽られて堪えた俺えらい」
「あ、煽る…?」
そんなの俺にできるわけねーじゃん!
と反論したい、けど…
煽ったのか…?
俺が、優を?
え、やっぱわかんねー。
混乱した俺を見て優が苦笑する。
「…なぁ荘」
「え?」
優の顔を見ると
なんか悪い顔をしている。
本能的にピンチを察知した俺は
優から離れようと立ち上がる。
「逃げんな」
手を掴まれて引き戻される。
おまけに優の胸に思いっきりダイブしてしまった。
…ち、近い近い。
かああっと赤くなる頬を優が撫でる。
「荘からキスして」
吐息がかかるような距離で
そんなことを言われて
もう逃げ出したいくらい顔が赤い。
「む、無理…」
「なんで?」
出来るだろ?と首を傾げる優に、
俺はもう泣きそうだ。
誰だよー優の意地悪スイッチ入れたやつ!
大変なことになってんだけど…!?
「目、閉じてくれる…?」
そんなじっと見つめられたら
恥ずかしくてできねーよ!
「ん」
言った通りに目を閉じた優に少しほっとする。
…この綺麗な顔にキスするとか、
俺の心臓こわれそう。
「ん…」
ゆっくりと唇をおとして、
すぐに離す。
「これでいいか…?」
「…本当に荘は初心だなー」
面白そうに笑う優に
もうさっきまでの雰囲気はない。
よ、よかったー…
そろそろ俺の心臓が持たないところだった。
「お疲れさん」
「おう…」
お疲れが課題のことなのか
さっきのことなのかはわかんねーけど、
出来るだけ掘り返したくないし
聞かないでおこう。
「じゃあ俺帰るな」
優が腕時計を見ながら立ち上がる。
「ん、ほんとにありがと」
玄関まで送ってさよならをする。
「…つ、疲れた」
優っていつもは優しいのに
なんでたまに意地悪になんの…?
あ、俺が課題中に寝かかったからか。
これからは眠くならねーようにしよ。
て言っても
優の近くは落ち着くからなー…
難しい問題だな。
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