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約束 part5
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まふまふside
そらるさんが僕に、コラボしてほしいと言われた時はとても嬉しかった
と言うより驚きかな
僕が尊敬してる人。そんな人が
僕と一緒に歌いたい。そう言ってくれるだけで僕は自信が持てた
でも、その前に僕が気にかけていることは…
ま「あの…そらるさん」
そらるさんは「ん?」という顔をしてこちらを見る
その顔はかっこよくてスッとした感じ
だが何故かその表情には冷たさは感じない
ま「敬語じゃなくてもいいですよ?」
僕が言うとそらるさんはフッと笑った
そ「ふふっw」
そらるさんの笑顔。
作り笑いでもなく、本当の笑顔は
とても綺麗だった。
ずっと眺めていられる。
そう思えるほど。
そ「そっか、ならなんて呼んでほしい?」
僕は「え?」と首を傾げる
そ「これから名前呼ぶ時にまふまふじゃ堅苦しいから」
ということはこれからも仲良くしてくれる。ということなのかな。
って言うか、そもそも"まふまふ"としか呼ばれたことなくて、他の名前が思いつかない
うーん、考えた結果、これだった
ま「なら…まふ…とかですかね?」
そ「まふ…か」
そらるさんはうーんと考え込んだ後、僕の顔を見つめる
そ「よろしく!まふ!」
僕はびっくりしたけれどスグに返事した
ま「はい!」
そして僕達は会うたび、どんどん仲良くなり、そして「そらいろまふらー」という名で活動を始める
そ「まふ〜、今度コラボしよ」
そらるさんが僕にコラボの話を持ちかけてくれるのは久しぶり。
ま「もちろんいいですよ」
僕が答えると、そらるさんは真剣な顔つきで僕を見つめる。
そ「あのさ…ユニット名変えよ」
そらるさんが唐突に言い出した
でもユニット名を変える…かぁ
難しいと思った
ま「例えば…?」
そ「昨日、雨が降った時思った。俺達、頑張ったよな。出会う前、辛かった事とか沢山あったし、乗り越えられない事とかもあったけど…今思い返すといい思い出。そのおかげで今こうしてまふと一緒にいられるんだから。」
そらるさんの顔は真剣で、でも冷たくなくて
そ「雨が降った後だから分かる。その経験を大切にお前と歩いて行きたい。」
僕を呼ばれた。
そして僕は思いついた
ま「After the Rain…」
するとそらるさんは笑った
そ「まふもいいこと言うじゃんw」
そらるさんは僕の頭をクシャクシャする
その顔は…とても穏やかだった
僕も沢山の辛いことを乗り越えてここまで来れた。
大変だった。
でも頑張って歌い手を続けていたからこそ
知り合えた仲間。
知ってもらえた歌声。
これからは雨が降った後の世界を、そらるさんと一緒に歩いていく
そらるさんは僕の手を握る
温かい手。
優しそうで、でもとても力強くて。
そ「お前が辛くなった時は俺が代わりに歌う。だから俺が辛くなった時は代わりに、お前が歌って。俺達はずっと一緒だから。」
僕はいつの間にか目に涙が浮かぶ
ま「はい!約束です」
僕達は小指を絡ませる
______________________
ま「こうして僕達は出会ったんですよ。沢山の事があったけれど、今こうしてそらるさんと活動出来ることが嬉しくて。そらるさんには感謝しかないです。あの時、コラボしよって言ってくれたそらるさんが居たからこうして…」
僕は話している途中に涙を流した
僕はそらるさんが居なかったら何をしていただろう。
本当に感謝しかない。そらるさんは…
あの時交わした約束
"ずっと一緒"
という約束は覚えているだろうか
ううん、心配な訳では無い
突き放されるのが怖い訳でも…
いや、本当は怖い
でも、今そらるさんは僕の隣にいる
それだけで、本当に幸せで。
僕はそらるさんが…
?「まふ」
振り向くとそらるさんがいた
そ「目赤いよ。泣いたの?」
そらるさんは僕の隣に座る
そ「俺は大丈夫。ずっとお前の隣にいるよ」
ま「…はい!」
僕はニコッと笑う
そしてそらるさんも笑ってくれた。
あの笑顔で…
~END~
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