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不思議の国のアリス
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まふまふside
る「ねぇまふくん、アリスって知ってる?」
いつものカフェでるすくんが顔を覗かせて聞いてきた。
アリスって…あのアリスだよね?
ま「え?不思議の国のアリス?」
る「ううん」
え?…他のアリスって何…?
る「まふくんは覚えてるか分からないけど、読んでるみんななら分かるよね」
僕は覚えていない?
僕の頭は?でいっぱいだった
る「"渡さないからII"の時のセリフだよ。れるりりさんが"君のアリスを"的なことを言っていたんだ」
あぁ…そう言えば言ってたなぁ。
僕がれるりりさんに捕まっている時に、そらるさんに言ってた言葉
る「ねぇまふくん、その時に何故まふくんが狙われてたか知ってる?」
そう言われると分からなかった
なんで僕だったんだろう
れるりりさんとはあまり関わりはなかったし…
る「ヒント!まふくんが狙いと言うよりはまふくんに近い存在の人が狙いだったんだよ」
僕に近い存在かぁ
ってことは僕のそばにいてくれる人…
家族…?友達…?
"恋人"
ま「……そらるさん…」
僕はハッとしたようにるすくんを見た
る「そうだよ、そらるさんが狙いだったみたい」
だから僕を捕まえてたのか…
る「納得した?」
ま「うん、でもどういう理由で?」
る「さぁ?よく分からないけれど、そらるさんの声とか顔とかが好きとか…」
ま「ふぅん…」
嫉妬ではないと思うけれど
何かモヤッとした。
なんだろう…?
る「アリスというのは恋人って意味なのかもしれないね」
ま「なるほど」
る「まぁそれを1回で理解するそらるさんも凄いよね」
ま「ほんと!なんでわかったんだろう」
僕が考えていると、luz君はアイスコーヒーをストローで全体を混ぜる。
僕はこの仕草をするそらるさんの顔にいつも惚れてしまう。
る「ねぇもしさぁ、僕が君のアリスを奪ったらどうする?」
luzは無表情でアイスコーヒーを混ぜる
ま「え?…何を言ってるの?」
するとluz君は僕を見た
静かな沈黙の中
カランと氷が音を立たせる
る「もしも僕が君のアリスを狙ってるって言ったらどうする?」
luz君の目は深い目をしていた
冷たいようで…その目を見ていると吸い込まれそうで…
る「本当はそらるさんモテモテなんだよねぇ。センラさんとか志麻くん、96猫とかろんさんとか俺とか」
僕はluzくんの目から催眠術を受けてるみたいで
その目から目が離せない
るすくんは椅子から立ち上がり、机に左手を置き、右手で僕の顎をクイッと上げる。
る「みんな君のアリスからの視線を狙ってる。でもそれを独り占めしているのは君なんだよ」
僕の心臓はドクドクと音を立てる
僕はなんにも出来なかった
どうしたらいいかも分からない
ただ今は何故かどん底に落とされた気分だった
る「ふふっw嘘だよまふくんw」
luz君の顔はパッと明るくなる
嘘だったのか…
ま「だよね…へへっw僕本当かと思っちゃったよw」
る「でもまふ君…君のアリスを狙う人達は沢山居るから、アリスから目を離さないように気おつけて」
ま「…そっか」
例えば誰だろう…れるりりさんは無しとしても…
僕が返事をすると
luz君は真顔に戻る
る「君のアリスを…狙う人が…ね?」
その瞳は…とても…
冷たかった
~end~
___________
たまには"そらるす"も良いよね
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