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不思議の国のアリス IV
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そらるside
コツ…コツ…
この音はluzか…
そろそろ起きたふりでもするか
るすはコンテナから顔を出す
俺が起きていると分かったのか、こちらへ歩いてきた
る「そらるさん、おはようございます」
るすは無表情のまま。
この無表情が怖いんだよな
そ「はやく離して」
するとるすは俺の真ん前に来て
俺を冷たい目で見下ろす
る「嫌ですよ。死ぬまでそこに居てください」
そ「は?何って…。ってかはやくまふを…」
するとるすは少し驚いたように目をパチっと開く
る「え?…もしかしてまふくんを狙ってるって思ってるんですか?」
え…違うのか?じゃぁ誰を…
る「ふはっwそんなめんどくさい事しませんよ。僕はそらるさんが狙いですから」
るすは俺の顔を上に上げさせる
る「そう…この冷たい表情がすきですよ。そらるさん」
るすが俺を狙うってどういう事だよ…
るすがまふに好意を抱いていた事は知っていた
でも俺にはそんな事無かっただろう?
なのに何故
そ「なんで…」
る「何でって?簡単です。かっこよかったから。」
え…
る「れるりりさんからまふくんを守るそらるさん、辛い時もまふくんを優先するそらるさん。誰もがカッコイイと思うでしょ?」
そ「だからってこんなことしても…」
る「そらるさんは分からないんですか?ずっと死ぬまでここに居てもらいますよ。いつかは僕が好きになるその時まで」
luzの表情は変わらない。
あの冷たい目で俺を見下ろす。
る「まふくんは助けてくれますかねぇ」
そ「助けてくれる」
る「ふぅん、じゃぁそれまでに僕のものにしちゃいますね」
え…今なんて…
るすはしゃがみこみ俺の唇に深いキスをする
俺は手足を縛られているため、足掻くことしか出来なかった
そ「んっ…んぁ」
俺はるすの唇をカリッと噛む
る「っ!……はぁ」
るすは俺を睨む
噛んだ唇から赤い血が滲む
るすはそれをぺろっと舐めた
る「それがあなたが今出来る足掻きですか?」
るすは立ち上がり俺を見下ろす
る「この傷跡、大切にさせてもらいますよ」
するとるすのポケットに入っているスマホに通知が来る
あれは…俺のスマホ
[まふ]
と表示されていた
る「おっと…まふくんですねぇ」
るすは俺のスマホを開きパスワードを解いた
まぁバレるよね
まふの誕生日だし…( ˘ ͜ʖ ˘)
るすはLINEの内容を俺に見せてきた
ま「そらるさん!どこですか!?大丈夫ですか!?」
ま「そらるさん!」
電話も何通も入っていた
今日はまふとデートの約束をしていたからな
それにまふに合鍵を渡しているから家まで行っていなくて
心配してくれてるんだろう
る「愛されてますね」
そ「愛してるからな」
するとるすが睨む
る「その愛もスグに無くなりますよ」
るすは俺のスマホで何かをし始めた
作業を終えたのか、画面を俺に見せる
「大丈夫、今日は用事出来たからまた今度にしよ」
ただその言葉だけ。
でも俺は知ってる
この言葉でまふが泣いてしまうことを
そ「お前…」
る「まふくん、泣いちゃいますね」
無表情でそんなこと言えるやつがいるというのが怖い
するとるすは立ち上がってどこかへ歩いていった
するとすぐに戻ってきた
その手には注射があった
俺はるすを睨む
る「安心してくださいよ。あなたが何もしなかったら傷つけませんし」
俺は何も足掻けず、何かを体内に入れられる
そ「うぁっ……っっ!!!」
注射を打たれた左腕から焼けるような痛みが走る
る「大丈夫ですよ。スグに"快楽"へと代わりますから」
快楽と呼べるには程遠い痛みが俺の頭をおかしくする
俺は痛みに耐えることしか出来なかった
そ「りゅ…す…」
俺は呂律が回っていないことに気づく
る「あ、もう効いてる…この薬早いですね。この後に頭痛が来ますけど安心して下さい。スグになくなりますから」
そ「なに…を…」
すると俺の頭はピキンッと割るような痛みが走る
辺りはどんどん白く見え、焦点が合わない
る「やばい…その顔そそる…」
luzは俺の目から出てる涙をチュッと舐める
もう頭は真っ白になり
それから俺の記憶は飛んだ
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