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あの星をもう1度… 8
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まふまふside
僕は今日の授業は全く集中出来なかった。
と言うか"やれ"と言われてもこれは無理だろう。
そして僕は、この場にいるとまたはぐらかされると思い、HRが終わるとスグに帰ろうとした。
先生「じゃぁ今日はこれで終わり!さっさと帰れよ〜」
皆「ういっす!」
僕は机の横に掛けてあるリュックを背負い
帰ろうとした。
すると誰かに腕を掴まれる。
それは蒼夜先輩。
そ「ちょっと待って」
蒼夜先輩は真剣な表示で言う。
ま「え…あ、はい」
そ「バイトか部活してる?」
そんなの聞いてどうするんだろう
ま「バイトしてますけど…今日は無いですよ」
そ「分かった。じゃぁちょっと付いてきて」
僕はまた蒼夜先輩に腕を引っ張られつつ歩く。
蒼夜先輩が向かうのは新館校舎。
新館はとても静かで驚くほど。
ま「静かですね…」
そ「まぁね、皆職業体験でいないし先生も本館理科室で会議中」
そっか…職業体験なんだよね…
僕の胸はキュッと締まる
そして僕はある教室の前に来た
ま「ここは…?」
そ「使われていない美術室」
その教室の扉を開けると、少し絵の具の匂いがする。
キャンパスやノート、紙や鉛筆、沢山の画材などが散らばっている。
そしてポツンと真ん中にある台とその周りのイス
また蒼夜先輩は引っ張って僕を中へと入れる
そ「ここに立って」
僕は真ん中の台に立たされる
すると蒼夜先輩は棚からスケッチブックと鉛筆を取り出し、僕の真ん前の椅子に座る。
ま「あの…」
そ「モデル、やって」
モデル…蒼夜先輩から視線が送られ
緊張でやばいんだろうな…
ま「別にいいですけど…何をすれば」
そ「立ってるだけでいいよ。そのままでも絵になるからね」
蒼夜先輩はサラサラと絵を描き始める。
僕はたまに向けられる暑い視線が気になってしょうがない。
そ「これからバイトない日、色々付き合って」
蒼夜先輩はスケッチブックにサラサラと絵を描きながら僕にいう
僕は蒼夜先輩のこの真剣な顔を見れるなら良いと思い
ま「良いですよ」
と答えた。
蒼夜先輩は"描き終わった"という顔をして、絵の端っこにサインを描いている。
すると蒼夜先輩は僕にその絵を見せてくれる
ま「凄い…」
その絵は自分と思えないほど綺麗で、鉛筆1本で描いたと思えない程の絵だった
そ「こうしてたまに絵描いてるんだよ。今はモデルになってくれる人少ないし、luzもバイト始めたから」
luzとは1位のluz先輩の事だろう
ま「あのっ、蒼夜先輩…僕でよかったら…」
すると蒼夜先輩はふふっと笑い僕の顎をくいッと上げる
僕の心臓はバクバクと反応する
そ「"そらる"でいいよ。モデルになるには…もう少し身長伸ばして欲しいな」
そらる先輩は僕より5cm程高い
そらる先輩は僕の頭をとんとんと叩く
そ「その顔、可愛い」
そらる先輩はにやっと笑う
僕はこれからこの顔に惚れていくんだろう、と自覚した。
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