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あの星をもう1度… 24
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まふまふside
ま「それは…?」
そらるさんが持っているCDは「A」と書かれているだけ。
そ「ん…ちょっと聞いてみて」
そらるさんは教室の後ろの棚からラジカセを持ってくる。
そしてCDを読み込ませると…
綺麗な音色のをしたギターの音。
その音色は僕を虜にした。
僕は目をつぶり、音楽に集中する。
すると歌声も入る。
これは弾き語り…
綺麗なギターの音とそらるさんの落ち着いた声が上手くマッチングして、
とても美しかった。
ま「凄い…」
ギターは1音1音を丁寧に弾かれており、
音ズレも無く、頭にスッと入ってくる。
歌声は、低いけれどとても落ち着いて、
透き通った声をしている。
そ「まだギター弾けるのかな」
そらるさんは手をそっと撫でている。
と言うことは、この弾き語りは昔のものなのかな。
ま「今は弾いてないんですか?」
僕は聞いた。
するとそらるさんは「うん」と頷く。
ま「どうして…」
そ「ギターを弾いているのはとても楽しかった。でも…練習するにつれてどんどん手を傷つけてしまった。俺は絵を描く事を優先したんだ」
そうか…手を痛めてしまっては
絵もかけないもんね…
ま「そうなんですね…」
そ「まふはまだギターやってるの?」
そらるさんは僕の顔を見つめ言う。
ま「はい…ギターは子供の頃からやっていて、なので手を痛める事はありませんでした。」
僕は父の影響でギターを子供の頃から弾いていた。
子供の時は手が痛くて弾きたくなかったけれど、今はもう痛めることは無い。
父に感謝したい。
そ「そっか…羨ましい…」
そらるさんは寂しそうに言う。
また、ギターを弾きたいのかな。
いや、それより僕があの歌声と音色を聞きたい。
ま「あの…もう1度弾いてみませんか?」
そらるさんは「え?」と驚いた表情だった。
ま「1度だけでいいんです…あの歌声と音色だけでも聞かせてくれませんか?」
僕はそらるさんに頭を下げた。
それほどそらるさんの歌声はとても綺麗で、美しかった。
そ「じゃぁ俺の家来る?」
え?…
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