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あの星をもう1度… 25
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まふまふside
そ「家にギターあるし、当分親はいないからさ」
そらるさんの家に行ってみたい…
でも、当分親はいないってどういう意味だろう。
でもこれは聞かない方がいいと思う。
ま「はい!行きたいです!」
そ「今日はもう暗いからやめておこう」
外は夕日が沈みそうになっていた。
早くそらるさんの家に行きたい…
そらるさんはラジカセからCDを取り出し、ケースに入れると
僕の方へ差し出した。
そ「あげる」
ま「え!?でも…」
するとそらるさんはふふっと笑った。
そ「おれ、もういらないからさ」
ま「…ありがとうございます!」
僕はそらるさんからCDを受け取り
嬉しすぎてずっと抱きしめていた。
そ「そんなに嬉しかったの?」
そらるさんが笑う。
ま「はい!ありがとうございます!」
僕はそっとリュックへCDを入れる。
家に帰ってずっと聞いておこう!
このCDがあればそらるさんがずっとそばにいてくれているみたいで…
そ「じゃぁ帰ろうか」
そらるさんは僕に向かって手を差し出す。
僕はその手を取り、手を繋いだ。
そして静かな新館校舎に僕達の足音が響く。
ま「あの…」
僕は階段を降りているそらるさんを呼び止める
そらるさんは「ん?」と振り返る。
ま「そらるさん…好きですよ」
僕は顔を赤くして言った。
なぜこの言葉を発したか分からないけれど、
とても…胸がきゅっと閉まる
するとそらるさんはふふっと笑う
そ「知ってるよ。俺もお前の事が好きだ」
そらるさんは階段を上がり、僕の方へ近づく。
そしてそっと僕の頭にキスをする。
ま「…はい」
そらるさんの抱きしめる手はとても優しいし、とても暖かい。
本当に僕はそらるさんが好きなんだろう。
そらるさんなら…全てをさずけられる。
そう思えるほど…そらるさんが好きだ。
そらるさんは僕からそっと離れ、
そ「ほら、行こっか」
ま「はい!」
僕はそらるさんと手を繋ぎ、静かな校舎から出た。
この校舎はとても大切な思い出が詰まっている。
だからこそ、静かな校舎が少し寂しく感じる。
僕は新館校舎を眺めていると
そ「まふ?どうしたの?」
僕はニコッと笑い、そらるさんの元へ走る
ま「何でもないですよ〜」
この幸せがずっと続くなら、何でもする。
そらるさんとずっと一緒にいられたら…
何を引換にしてもこの幸せが続いてほしい。
後日
僕はこの言葉の本当の意味を知ったんだ。
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