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あの星をもう1度… 40
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まふまふside
僕がそらるさんに連れてこられたところ。
それはあの丘だった。
丘からの景色はとても綺麗だった。
夜空だけじゃなくて夕焼けも綺麗。
そ「今は…ここくらいしか連れてこれないけどさ」
そらるさんは僕を見つめて言う。
その表情は告白された時のような、あの柔らかい表情だった。
そ「大人になったらお前を連れ出せるくらい強くなるから。それまで待ってて」
どんどん夕日が沈む。
その中で、そらるさんのセリフはとても心に染みる。
胸からきゅぅっとこみ上げてくる。
僕はそらるさんの胸へ飛びつく。
ま「そらるさん…」
そらるさんは優しく僕を包んでくれる。
同時にあのほんのりと甘い香りもした。
「あぁ…そらるさんだ」
そう思えた。
そ「まふ…もう少しだよ」
そらるさんは僕の目から出る涙を指で拭き取る。
そして空を見つめた。
僕も空を見ると夕日は沈み、どんどん深い青へと変わっていった。
するとポツンとひかる月。
それの周りにたくさんの星が現れる。
この星達はあの時の僕とそらるさんを導いてくれた。
本当に奇跡のように。
すると一つポツンと強く輝いている星がある。
それを眺めていると、隣の星もどんどん綺麗に輝き出す。
まるで母さんと父さん見たい…。
ま「母さん…僕達の事見てくれてるかな」
するとそらるさんは「うん、きっと」と小さく呟く。
そらるさんの瞳には星達が綺麗に映っている。
するとそらるさんは目線に気づいたのか、僕の方を見た。
僕は恥ずかしくて顔を隠す。
そらるさんはふふっと笑っている。
そらるさんはそっと口を開く。
そ「ねぇまふ…」
僕は首を傾ける。
そ「好きだよ」
もうそうやってはぐらかすから…
僕は涙を流した。
その優しい笑顔が、僕の心を引き寄せる。
そらるさんは頭を優しく撫でる。
その手は大きくて暖かい。
ま「僕も…大好きです」
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