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あの星をもう1度… 44
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そらるside
扉を開けると志麻がいた。
そ「何しに来たんだよ志麻…」
志「お前…全部服着ろ、相変わらずやな」
そ「いいだろ別に、ズボン履いてるんだから」
志麻はノシノシと部屋に上がる。
そしてソファにドンと座る。
そ「何しに来たんだよ」
すると志麻は俺の方を向いて言った。
志「あの子誰や」
志麻は真剣な表情だった。
あの子というのは、まふの事だろう
志麻に逆らうと、危険なので普通に答える。
そ「白木まふゆ、俺の恋人」
俺はバスタオルで髪を拭きながら言った。
すると志麻が足組みをする。
志「あのなぁ…まふ君が可哀想やろ。全部伝えてへんねんやろ?」
志麻が俺を横目で見る。
そ「まぁ…な。でもアイツは…「アイツは、ちゃうやろ!まふ君の気持ちにもなれ!この事バレたらどうするつもりや」っ!!」
志麻が久々に俺にキレれた。
志麻はいつも先の事をよく考えて冷静に行動する。
だから丁寧だし、仕事も早い。
そ「そんなの…今伝えたって意味ねぇからだろ」
志「でもあと1年後やで?まふ君はギリギリに知ることなったら余計辛いやろ」
正直、あと1年も無い。
志麻が言っていることは正しい。
まふにギリギリに伝えたり、知られたら、きっと泣くだろう。
それに立ち直れないだろう。
そ「でも今はダメなんだよ…」
志「知ってる。お母さん亡くなりはったんやろ?ならあと3ヵ月頃には伝えたり」
あと3ヵ月後…
そうだな。そのくらいが1番いいかもしれない。
そ「お前もセンラに伝えてるのか?」
志「ん〜…俺も伝えてない…センラ泣くの分かりきってる。でも今度デート行く時に伝えるから」
志麻はドヤ顔で言う。
センラの事だから泣くのは確定。
まぁ…辛い思いをするのはみんな同じだけど。
志「で?結局伝えるん?」
そ「ん、伝えようとは思う。でも今じゃないと思うから」
すると志麻は、ははっと笑った。
志「まぁええんちゃう?あ、あと俺今日お泊まりやからベット借りるわァ〜」
そ「はぁ!?」
志麻は俺の部屋へと向かった。
仕方ないからソファで寝よう。
俺はスマホを開く。
すると1通の通知が入る。
スマホ画面には[まふ]と表示されている。
俺はLINEを開くと
ま「こんな時間にごめんなさい…今日はありがとうございました。終電…間に合いましたか?あ、あと明日はゆっくりでいいですので…。今日は本当にありがとうございます。」
志「可愛らしいなぁ…ゾクゾクするわぁw」
俺が振り向くと後ろから俺のスマホを覗いている志麻がいる。
すっごいニヤニヤしている。
そ「まふは渡さねぇぞ」
志「お!?ってか俺はセンラさん一途なんだよ」
そう言ってバスルームへと向かう。
そ「勝手にバスルーム使ってんじゃねぇよ…」
俺はまふに返信をし、眠りに落ちた。
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