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あの星をもう1度… 67
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そらるside
そ「はぁ……伝えた方が…良かったのかな…」
俺は深いため息をつく。
でも今はまだ……。
するとブーブーという音が鳴る。
スマホを見ると志麻から電話がきた。
そ「はい、もしもし?」
志「あ、出た」
そ「で?何?」
俺は電話が得意じゃない。
出来るだけLINEで終わらせたい所なのだけど…。
志「今日のまふ君との水族館デートどうやった?」
え…なんで知ってるんだよ…
今どうせニヤッとしてるんだろ…
そ「楽しかった…ってかなんで知ってるんだよ」
志「俺もセンラさんとデート行ってたから」
志麻がドヤァと自慢する。
でも俺達も全く同じ事をしたんだけど…。
そ「で?デートって事は"あの事"伝えたの?」
志「もちろん!」
そ「それで…?センラは?」
すると志麻は少し黙る。
きっと良い返事が帰ってこなかったのだろう。
志「泣いてた…かな。笑って、行ってらっしゃい。って言ってくれた。でも泣いてた」
そ「まぁな…仕方ない」
センラは志麻が東京に来るとなった時、
「ひとりになったらあかん」
って付いてきてくれたらしいし。
志「ほんまにセンラさんはええ恋人や。」
そ「だな」
志「で?そっちは?」
もちろん…伝えられていない。
今のまふには辛いだろうから。
そ「言えてない…。それに月曜日の事は内容まで言えてないし…」
志「内容くらいは言ったってもいいんちゃう?タダの付き添いやし」
タダの付き添いって言うけど…
付き添いで終わるならいくらでも行くのに
そ「付き添いで終わればいいけど。」
志「まぁな。月曜日はあの人と会うから嫌なんやろ?それに…ツバサもやで…」
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