アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2日目 side:友
-
(ガチャ)
ドアの開く音がして、慌てて涙を拭う。
後ろを振り返ると
気まずそうな顔をした先生が立っていた。
「…な、んで…先生?」
目を見開いて硬直する。
え、今の聞こえた…?
どうしよう、なんて言い訳すれば…
「…中井君、泣いてる?」
「…っ、泣いてないですっ…」
先生にそう問われて、
ばればれの嘘をついて泣き顔を隠す。
「俺が家庭教師じゃ…嫌かな?」
「……え?」
なんでそうなるの…?
もしかして、気付かれてない…?
「…嫌なんかじゃ、ないです」
「気使わなくていいんだよ?」
「本当です…!」
思わず顔を上げると
先生の安心した表情が目にうつって、
胸が一気に苦しくなる。
「先生…おれ、好きです…」
「…えっ?」
まだ理解できていない様子の先生を
無視して、言葉を続ける。
「先生のこと…好きなんです…」
先生を困らせてしまうのだって、
これから会えなくなるかも
しれないこともわかってる。
それでも一度言ってしまうと止まらなくて、
おれは泣きながら思いを告げた。
「ごめん、なさい…っ
でも、好きなんだ…!先生の、こと…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 16