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誘拐4
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-要side-
「手荒な真似をしてすまなかったね。ほらここにお座り」
静かな口調で穏やかな表情をして膝をポンポンと軽く叩く。
それを合図に立っていた男達数人がぞろぞろと一礼して部屋を出ていく。
ほら と楽しそうに微笑みながら両手を差し出してくる。
膝に座れという事なのだろうか?
初対面の相手に怖気づき立ち上がれないでいると脇から抱えられて簡単に座らせられてしまった。
「あの…誰なんですか?」
俯き目を合わせないように恐る恐る尋ねる。
「はじめましてだね。神藤 渉(しんどう わたる)、君のお父さんの様な立場になるのかな」
名字を聞いてどこかで…と記憶を探るとハッとする。
「蓮さんと同じ名字…?お父さん?」
「あぁ、そりゃあ蓮とは血の繋がった親子だからね。蓮から養子のこと聞いていないかい?君の家庭のことはある程度知っているがその上で二人で色々話したいことがあって来てもらったんだ」
「聞いてます…」
「手続きはあと少しで終わるんだがあとは君の意思を聞きたくてね。…極道の人間として生きていく覚悟はあるかい?」
「…」
極道が何をするかも曖昧にしか理解していないため何も言えなくなり黙ってしまう。
「じゃあ質問を変えよう。どんなことがあっても蓮と一緒に生きる覚悟はあるかな?」
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