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過去形 11
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ブツブツ文句を言いながら珈琲を飲み始めた瞬を俺は見つめた。
少し短くなった髪の毛に、後ろから指を通す。
「なに?」
「……んー」
グイッと、瞬の頭を俺の方に持ってくる。
瞬にキスをすると、甘すぎる珈琲の香りが口いっぱいに広がる。
「…おかえり、瞬」
「ああ、ただいま。大輝」
お互い視線を絡ませて、優しく微笑みあった。瞬の手に自分の手を乗せると、瞬から指を絡ませてきた。
「やっと瞬に触れられる日になった」
「…そうだな。……やっとだ」
俺達はまたキスをする。そのまま俺がソファーに押し倒すと、瞬はピクッと身体を震わせた。
俺は、手を出されるのが嫌なのかと思って、瞬の頬に手を添えた。
「…ダメか?」
「………そんな訳ないだろ」
「それなら、…よかった」
瞬の許しが出たから、俺は遠慮なく瞬の服をゆっくり脱がせた。
白くて、綺麗な素肌を指でなぞる。
「大輝っ…指冷た…」
「悪い」
「…早く、……もっと触れよ」
恥ずかしそうにそう言う瞬を見て、ものすごく俺の鼓動は早まった。
「…いつからそんな誘い方覚えたんだよ。外国で何かあったのか?」
冗談半分で言いながら、俺は瞬の胸を触る。瞬は俺の手と自分の手を重ねて、一緒に胸を触る。
「んっ…そんなわけないだろ…。……早く大輝とまた一つになりたいんだよ」
「……本当に…、お前は恥ずかしい事を普通に言うな…」
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