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白雪と呼ばれている俺の好きな人 9
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長いまつげ、柔らかそうな白い肌に、紅く染まっている唇。
「……………」
親指で、琥珀の唇を撫でる。柔らかい感触に、俺の心臓は凄い高鳴る。
ツゥ─と強めに撫でても、琥珀は起きない。
俺の親指のせいで少し空いた琥珀の口は妙に色気があり、自分の欲が段々と抑えつけられない程に高まっていくのがわかった。
「………起きない琥珀が悪い」
俺は琥珀のせいにすると、ゆっくりと口を近づけて、唇を重ねた。
「……ん………」
キスをして離れるとすぐに、琥珀は目を覚ます。
まるで白雪姫のおとぎ話のように。
「……おい、光希」
「…………なに?………っ!?」
グイッと胸ぐらを掴まれて、顔を近づけられる。
「……テメェ、キス位起きてる時にしろ。この意気地無し童貞野郎が」
「………起きてたなら言ってよ、琥珀」
琥珀にキスしたという事実が恥ずかしくて、それを紛らすように冷静さを保っているフリをして、琥珀を見る。
「………童貞が何をするか確かめたかっただけだよ」
「琥珀も童貞でしょ」
「まあな…。けどな?」
「…っ、…うわっ……」
琥珀は突然、俺の事を無理やりソファに押し倒すと、ニヤリと笑う。
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