アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
33
-
手首を鎖で拘束され、軋む寝台で犯される。
何度も、何度も、何度も、何度も・・・。
獣のように交わって、生産性のない行為を繰り返す。
時間の感覚が薄れていって、もともと狂っていた体内時計はさらに調子をおかしくしていた。
今日がいつなのか、監禁されてから何日経ったのか、さっぱりわからない。
ただ、やけに長い間この白と焦げ茶の空間の中にいる気がする。
祐介は、ただひたすらに僕を抱き続けている。
眠るとき以外、僕に休みは与えられない。
ときどき、仕事に行くと言って僕の体に淫具をつけては出かけていく。
抗いようもない快楽に浸されて、心が蝕まれ傷だらけになっていく。
口からは嬌声がもれ、身体は全ての刺激に敏感に反応する。
ここに来る前の自分の記憶に靄がかかったように、なんだか曖昧にしか思い出せなくなっていた。
「愛してるよ」
祐介は自分の欲を僕の中に放つときに、必ずと言っていいほどその言葉を口にするようになった。
恍惚とした表情で告げる祐介を僕は無感動に眺める。
愛や恋だなんて、くだらない。
僕に対して向けられる感情が祐介を狂わせたのならば、それは憎むべきものではないか。
この顔が、この容姿が、祐介にそんな感情を抱かせた原因なのならば、はじめから持っていなければよかったのに。
僕は人を愛さない。
否、愛せない。
過去の経験から、それは人を狂わせて壊すものだ
と学んだから。
『愛している』と聞く度に、身体中を悪寒が走り、心が凍りついたように冷たくなるんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 56