アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6 ※
-
何であんなことを言ってしまったのか。
自分の立場について、この客に言ったところでなにも変わるわけではないのに。
それどころか、心配をさせてしまった。
前回、仕事について自分の考えをあんな風に語ったのに矛盾したことを言ってしまった。
久しぶりに人間らしく扱われたからかもしれない。
本当に調子を狂わされる。
僕が暁人さんのシャツのボタンを開けていくと、自分で脱ぐと言われた。
自分の服を脱ぎ捨て、僕の服に手をかけてくる。
素早い動作で、この人も慣れているんだと感じた。
きっと、男を抱くのは初めてなんだろうけど。
「本当に男なんだな。」
ズボンに手をかけられ、独り言のように言われる。
当たり前だ。
「ほぐすんだよな。指入れるぞ。」
恐る恐るといった風に人差し指を宛てがわれる。
「もとから準備してあるので、直ぐに入れても大丈夫ですよ。」
「それでも痛いだろ。」
ゆっくりと指が一本侵入してくる。
そんなに優しくしてくれなくとも、毎日のように犯されていれば入るというのに。
全く、変な人だ。
何かを探すように、ときどき壁を擦って拡げていく。
おそらく前立腺を探しているのだろう。
焦れったくなって、暁人さんの指をそこへと誘導する。
「ぁっ」
「ここか。」
嬉しそうな顔をして、やんわりと押したり離したりを繰り返される。
ジワジワと気持ちよさが波のようにおしよせてくる。
だんだんと指が増やされていき、掻き回すように動かされる。
気持ちよくて、息が上がっていく。
「勃ってきた。」
いつの間にか勃起していたようで、暁人さんに指摘される。
クリクリと亀頭を弄ばれて、その腕を掴む。
「もっ、大丈夫だからっ、入れて」
こんなに優しくされることもなくて、強制じゃなく射精しそうになる。
こんな自分が怖くて、暁人さんにそう懇願した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 56