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「陽先輩」
鈴原に背を向けて、ぶつぶつ考え始めた俺を抱きしめてくる。
「なんだよ」
ドキドキしつつも素っ気なく返す。
さっきまでの威勢はどこにもなく、素直じゃない自分に戻ってしまった。
「俺、ほんと自分が情けないです。俺が何年も言い出せなかったことを、先輩は一日で受け入れて。先輩、男前すぎです......」
「そーかよ」
「惚れ直しました。ちょっと違うな......惚れ重ねました?」
「いや意味わかんねえから」
馬鹿っぽいことを言う鈴原から逃げようとするも、腕を掴まれて反転させられる。
そこには、幸せそうな顔。
「な、なんつー顔してんだよ......」
「ほんとに嬉しいんです。やっと先輩と両想いになれた」
鈴原は、掴んだ俺の手を唇に近づける。
手の甲から指先までくまなく吸われて、俺の心臓はすでに限界。
「は、離せっ......」
「はぁ......全部食べちゃいたい......」
「んっ......やめろって」
指を舐めて、噛んで。それをやめたと思ったら今度は首筋。そして、唇。
「ん.......ぁ.......はぁ」
本当に食われるんじゃないかと思うほどの激しいキスに、俺はすぐに床に崩れ落ちる。
そんな俺を抱き上げて、隣の部屋に向かう。
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