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「たっく......そんな顔すんじゃねえよ。ほら、これ教えろ」
「え?」
落ち込む鈴原を見ていられなくて、ある問題を指差す。
昨日からわからなくて、今度支倉に聞こうと思っていた問題だ。
これを聞くことで、鈴原の不満が少しでも解消されるなら、か.....,彼氏としてはやぶさかではない......。
そうすると、鈴原はキラキラと顔を輝かせる。
「先輩優しい。大好き」
「こんなことでいちいち好きとか言ってんじゃねえよ。安売りすんな」
「安売りなんかしてないです。俺の想いはどんなに言っても言い足りない」
「は、はずかしいこと言ってんじゃねえ!」
テーブルの向かいにいたのに、俺の方に回ってじりじりと攻め寄ってくる鈴原。
「おいっ、何でこっち来るんだよ」
「隣にいたほうが教えやすいでしょ?」
「それにしては近すぎだろっ。暑苦しい!」
身体と身体がぴったり密着するくらい近づかれては、高い気温と胸のどきどきで、ますます頭がくらくらする。
それに.....
「あんま寄るなっ!俺、汗かいてるからっ」
この暑さだ。あまり汗をかかず良い香りを漂わせる鈴原の方がおかしい。けど、自分の匂いが気になる俺は、どうにか身体を離したい。
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