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115/鈴原玲side
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先輩は頑張ってドアを閉めようとするが、力は俺の方が上だ。
部屋には簡単に入ることが出来た。
「いいかげん機嫌直してくださいよ」
俺がそう言えば、先輩は睨みながら叫んでくる。
「出てけ!!」
あまりの剣幕に、少し驚いた。
何をそんなに怒っているのか......。いや見当はつくけど、こんなに敵意をむき出しにされるほどではないだろう。
しかしそれしか思い浮かばず、先輩に尋ねてみる。
「......そんなにキスマークが嫌だったんですか?」
「......っ」
言葉に詰まる先輩からは、それが否定なのがわかる。
だって先輩は嫌なことは嫌って言うから。
じゃあ何がそんなに先輩を怒らせているのか。
それがわからなくて、違うと思いつつも謝ってみた。
「すみません。そんなに嫌だったならもうしないです。先輩が本気で嫌がることはしたくないし」
「......やだ」
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