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118/鈴原玲side
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「悪くないです。すごく嬉しい」
真っ赤になって怒る先輩を抱きしめる。
そうすると先輩も遠慮がちに俺の背中に手をまわしてくる。それがまた愛おしい。
悪いわけがない。
先輩にそう思ってもらえるなんて、俺はどんなに幸せ者なのだろう。
ついこの間まで俺の一方通行だった愛。
それなのに、今では先輩もこんな風に俺を求めてくれる。
それがどんなに嬉しいことか、先輩は分かっていない。
俺が先輩以外を見るわけないのに。
むしろ、先輩がどこかへ行っちゃわないように、いつも先輩の気をひくのに必死なくらいだ。
「先輩、大好き。俺が先輩以外を気にするわけないじゃないですか」
「......ほんとかよ」
「はい。大好きですよ」
そう言って優しいキスをすれば、目元を赤くした先輩が、
俺も、と呟いた。
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